レーザーによる歯科治療
「レーザー治療やっております」、「レーザーによる無痛治療」、というような歯科医院を最近よく見かけるようなってきました。
レーザーによる歯の治療は近年急速に進歩しており、従来の治療一辺倒でなく、日本でも欧米のような「予防」の時代にはいってきたようです。
JPSメディカルは2002年より、レーザー専門メーカーであるエス・エル・ティ・ジャパン製品の医家向製品の総販売元として、
歯科領域におきましても整形外科領域と同じく、
直進光であるレーザー光線を身体内で拡散光に変える技術(弊社特許)
を応用した治療の情報を提供しております。
直進光であるレーザー光線を身体内で拡散光に変える技術の応用は、従来の歯科治療に比べますと様々な違いがありますが、大別すると次の3点です。
- 無麻酔ないし、麻酔使用の軽減
- 殺菌、消毒効果
- 低侵襲治療
狭い口腔内とはいえ様々な疾病があります。JPSMの技術は以下のような疾病に応用されています。
ウ蝕の治療・予防
ウ蝕(虫歯)というのは子供から大人まで多くの方が持つ疾病であり、最もポピュラーなものです。
日本国は諸外国に比べてウ蝕が多いようで、予防先進国の北欧と比較するととても悲惨な状況だそうです。
これは日本には「予防」という概念がこれまでゼロに等しく、ウ蝕になってから病院・医院に行くというケースが殆どだったからなのです。
罹患する前に予防処置を受けることができるような医療環境の整備が必要なのでしょう。
レーザー治療を行なっている施設のなかには治療のみならず予防にも取り組んでいるところも増えてきていますが、とても喜ばしいことだとおもいます。
レーザー治療は従来の治療と比べると、その治療範囲、痛みなども大幅に軽減され、ドリルによる切削を全く行わないで済むケースもあるとのことです。
特にパルス型Nd:YAGレーザーでは選択的にウ蝕部分のみを除去することができますので、
ドリルのように健康な部分を削ってしまうことはありません。非常に細いレーザーファイバーを使用しているので狭い場所での処置もできます。
また、レーザーでウ蝕を除去したところにフッ素を塗布することによってウ蝕の進行をも防ぐことができます。
これを定期的に行なえばウ蝕の予防ができるということにほかなりません。
フッ素を併用すれば、レーザー単独治療よりも耐酸性が増強されるということも判っていますので、エナメル質表面への影響も少なく、有用性が高いはずです。
ちなみに北欧にはこのフッ素をサプリメントメントとして日常的に服用する習慣があり、日常飲む水道水にもフッ素を含ませている国もあります。
国をあげてウ蝕予防に取り組んでいるというわけです。

ウ蝕の選択的除去例
歯周治療、メンテナンス
ウ蝕の次に多いのが歯周病です。ブラッシングでの磨き残しなどで、食べかすが歯垢(プラーク)となり、唾液のカルシウム成分と結合し歯石が形成されます。
この歯石は歯周病の大きな原因なのですが、歯石の除去は普段のブラッシングだけでは不可能で、歯科での治療が必要です。
レーザーによる治療は歯茎部にレーザーファイバーを装入してレーザーを照射します。
病変部位が浅ければ1回の治療で歯肉やポケット内の炎症はかなり改善します。
炎症が深い場合には従来の方法と併用する場合もありますが、レーザーを使用することによって無麻酔での治療ができます。
ウ蝕と同様に歯周病治療においても日常のメンテナンスが重要です。
ブラッシングが不十分な人や、喫煙者は特に歯石ができやすく、歯周病になりやすいのです。
そのような方の場合は定期的にレーザーによるメンテナンスを施すことにより、非常に良い歯肉が保てます。
歯周病は口臭の原因ともなりますので、エチケット面などを考えれば有意義な治療と言えます。

歯肉炎・歯周病の治療例
写真は歯周病の初期です。
左写真は、歯面が綺麗なので問題ないようにもみえますが、周辺の歯肉は赤く腫れていて専門家がみれば歯肉炎だとわかります。
食事や歯磨きの際に出血するとのことです。喫煙などの要因が加わるとさらに悪化していきます。
このような段階で上述したような治療を行なえば短時間で高い効果を得ることができます。
中央写真はレーザー照射直後で、右写真が翌日の状態です。
照射の前後では、腫れが引いて、歯肉も綺麗なピンク色になっているのがわかります。
審美治療
歯周治療の説明で口臭治療に言及しましたが、レーザーによる歯科では審美的治療も盛んに行なわれております。
最も一般的な治療はホワイトニング(ブリーチング)です。
練歯磨にもホワイトニング剤を含んだものが販売されているように、
白い歯に関する関心度は高いものがありますが歯磨きだけでは白くなるのは難しいとおもいます。
従来の一般的治療は歯面に漂白剤を塗布するだけでしたが、JPSMが提案するホワイトニングは漂白剤を塗布した部分にレーザー照射を行ない、
漂白剤の活性化を促す方法で、短時間で高い効果をあげることができます。
次に多く行なわれている治療は歯肉部の色素沈着の改善です。
歯肉を明るくすることは従来の治療法ではとても難しくて、また痛みを伴いますので麻酔が不可欠でしたが、
直進光であるレーザー光線を拡散光に変えることによって光線のエネルギーが分散するために痛みが軽減し無麻酔でも十分に可能となったしだいです。
この技術を用いますとレーザーファイバーを歯肉に対して若干寝かして薄く剥ぎとることができるのです。

5分間のレーザー照射で改善がみられた例
このように、直進光であるレーザー光線を身体内で拡散光に変える技術は歯科領域でも応用がはじまっております。
実際の治療につきましては、実践されている施設にお問い合わせください。
現時点での施設につきましてはこちらを御覧ください。
2003年12月28日
渋谷高橋医院院長 高橋知之





















