グリッドスペーサーを装着した光脱毛機による圧迫照射
私がレーザー脱毛をスタートしたのは1977年の秋で、使用した機械はロングパレスアレキサンドライトレーザーです。
現在もこの機械は約300台が現役で活躍しています。
その後に採用したのが冷却装置が内蔵されたダイオードレーザーです。
両者のもっとも大きな違いはアレキサンドライトレーザーは冷却装置がなくハンドピースの出光部と皮膚が離れた状態で照射するのに対して
ダイオードでは出光部を皮膚に押しつけて照射します。
そのために沢山のメリットがあるのですが皮膚に押し つけることによって毛根が寝た状態になり、また皮膚表面に近づきますので効率よく施術できます。
詳しくはこちらを御覧ください。
ところで、光脱毛の波長はレーザー脱毛よりも短いので光線のエネルギーが皮膚の浅いところで捕われて脱毛効率が悪く、
またヤケドが起きやすいといわれています。詳しくはこちらを御覧ください。
これは私が考案したエステライト用のサファイアチップです。
これを装着すればダイオードレーザーと同様な
「押す・拭く・ジェル」という施術を行なうことができます。
従来のエステライトの照射方法にくらべると、

皮膚を圧迫することによって毛根が寝た状態となり、かつ、
機械の光の出口と毛根の距離が近づく(上図、A>B)ので毛根1本あたりが受けるエネルギー量が増大し脱毛効果が高くなります。
これはダイオードレーザーの利点をそのまま再現したことになりますが、このようなことができる前提として押しつける出光部が冷えていなければならないのです。
少なくとも私はそのように考えています。
ところが、エステティックの世界で使用されている幾つかの光脱毛機では冷えていないにもかかわらず押しつけて照射すると説明されており、
私はとても疑問におもっていました。名前をだして恐縮ですがコスモライトやエステラックスがそうです。
冷えていないにもかかわらずヤケドしないのは出力そのものが弱すぎるという考えを私は表明し、それを証明して受けいれていただいて、
今現在コスモライトや
エステラックスのグリッドスペーサーがあるわけです。
これらの機械においてグリッドスペーサーをつけたことによるメリットは、
皮膚を冷却しながら照射できるので従来の出力よりも遥かに強く照射できることですが、一方、考えられるデメリットは、
1) 出光部が従来より2ミリ離れるので脱毛効果が減弱するのではないか?
2) 圧迫できないので毛根が立ってしまい、光が深部まで届かないのではないか?
ということです。
1) に対しては従来よりも遥かに強い出力で照射できますので、それで対応できます。
実際、コスモライトでは機械の最高出力で照射しても普通の肌質の人にならばヤケドせずにすばらしい脱毛効果がでることを証明しました。
脱毛効果は証明しているのですから、2) を議論する必要もないようにもおもいますが、
結構これにこだわっている方がいらっしゃるようなので少し考察してみます。

これはグリッドスペーサーを着けずに従来のように皮膚に押しつけたところです。
あたりまえですが皮膚は1ミリくらい凹みます。とても大きなメリットです。

グリッドスペーサーをつけて同じ場所を押えつけてみましたが同様に皮膚は凹みます。
グリッドスペーサーのグリッドで囲まれた小区画内で皮膚は盛りあがっていませんので毛根も寝ているはずだと私はおもいますがいかがでしょう。

柔らかいところだとこのように2ミリくらい凹むようですので、
グリッドスペーサーを着ければ圧迫できなくて毛根が寝なくなるのではないかという懸念は御無用ということです。
このことは、ジェルが不要ということで接触照射を行なってきたコスモライトにとっては、
従来どおりに毛根が寝るのでデメリットにはならないということですし、
一方、ジェルが必要であるとしてきたフィシオフラッシュ(パイフラッシュ)にとっては、
さらに毛根を寝かせられるというメリットが生まれたことになります。

再掲しますが、皮膚の中で毛根は斜めに立っています。
したがって皮膚に直角にグリッドスペーサーを装着した出光部を
このように押しつければ毛根は元々傾いていた方向に寝ます。
逆に言えば毛が傾いている方向から押しつけないように気をつけなければなりません。
フィシオフラッシュの場合には出光部を
このように回転させながら皮膚に押しつけなければなりませんから、
毛の傾いている方向の反対側から回転させていかなければなりません。要注意です。
2003年11月22日
文責者: 渋谷高橋医院 院長 高橋知之 (E-mail: Tomoyuki@Takahashi.MD)
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