P-NAIN1とP-NAIN2の違い
基本的には同じです。違いは、P-NAIN2は皮膚冷却の温度を自由に設定できるということだけです。
詳しくはこちらをお読みください。
そのページの最後に「より安全域が拡がる可能性がでました」と書きましたが、
ここではちょっとした実験をお目にかけます。
このように非常に細い温度センサーをハンドピースのサファイアガラスの表面に取りつけました。
これで施術中の皮膚表面温度を測ってみようというわけです。
ガラス面は皮膚表面と「押す・拭く・ジェル」でぴったりくっついているので、
このセンサーが示す温度が皮膚温です。
P-NAIN2の場合は、ここから約2㎝奥にある温度センサーによってハンドピースの温度を常に一定に保ちます。
2㎝奥の温度は常に一定ですが、皮膚温は出力や表皮のメラニン量によってかわります。
逆に言えばハンドピースの温度と出力と表皮のメラニン量が変わらなければ皮膚温は変りません。
すなわち、テスト照射でヤケドしなければ本照射でもヤケドしないはずです。
ではテストです。P-NAIN2で、ハンドピースの温度を -5~-3℃の範囲に設定して30ジュールという出力で私の右腕に照射してみました。
最初はハンドピースを同じところに押しつけたままで連続照射してみました。
こちらです。
1発目の直後に皮膚温は15.6℃まで上がりました。
その後、冷却装置で皮膚は冷やされて8.1℃まで下がったときに2発目が照射されました。赤く光はじめたところが撮れています。
2発目では皮膚温は12.6℃までしか上がりませんでした。
その後、皮膚は冷やされて5.9℃まで下がり、3発目で10.6℃まで上がって、
また皮膚は冷やされて、
5.9℃→4発目照射→10.6℃
6.0℃→5発目照射→10.6℃
5.5℃→6発目照射→10.2℃
5.4℃→7発目照射→10.1℃
5.4℃→8発目照射→10.0℃
5.2℃→9発目照射→9.7℃
4.9℃→10発目照射→9.5℃
このように照射された直後の皮膚温もどんどんと下がってきています。冷却装置の効きすぎですね。
(実際の施術では、照射部位は次々と移動していきますので施術につれて、温度が段々と下がっていくために、効果が減弱するということはありません)
では、温度設定を0~2℃の範囲に設定して、同じく30ジュールで同じ場所に照射してみました。
こちらです。
温度変化を見てみましょう。
9.6℃→1発目照射→15.6℃
8.7℃→2発目照射→13.6℃
8.3℃→3発目照射→13.9℃
7.7℃→4発目照射→13.8℃
8.0℃→5発目照射→13.4℃
8.1℃→6発目照射→13.8℃
8.4℃→7発目照射→13.8℃
9.6℃→8発目照射→15.6℃
ビデオはここで終っていますが、そのまま50発ほど照射しても変化は見られませんでした。
私の腕ではこの設定が合っているようです。
P-NAIN1でも同じテストをしてみました。
こちらです。
2.6℃→1発目照射→22.2℃
10.3℃→2発目照射→19.3℃
7.5℃→3発目照射→17.2℃
7.5℃→4発目照射→16.6℃
7.5℃→5発目照射→16.7℃
7.7℃→6発目照射→17.0℃
7.8℃→7発目照射→17.2℃
8.4℃→8発目照射→17.5℃
8.8℃→9発目照射→19.6℃
11.5℃→10発目照射→19.5℃
11.3℃→11発目照射→19.5℃
11.7℃→12発目照射→19.7℃
12.0℃→13発目照射→19.9℃
12.2℃→14発目照射→20.1℃
13.0℃→15発目照射→21.1℃
13.4℃→16発目照射→21.4℃
13.6℃→17発目照射→21.7℃
14.1℃→18発目照射→22.4℃
14.8℃→19発目照射→23.1℃
16.7℃→20発目照射→25.9℃
17.0℃→21発目照射→2?.? ℃ (読取不能)
17.2℃→22発目照射→25.1℃
17.4℃→23発目照射→25.3℃
18.2℃→24発目照射→26.0℃
18.6℃→25発目照射→28.6℃
19.6℃→26発目照射→28.7℃
19.9℃→27発目照射→29.2℃
19.7℃→28発目照射→29.6℃
20.2℃→29発目照射→29.6℃
20.8℃→30発目照射→31.8℃
21.5℃→31発目照射→30.9℃
皮膚表面が何度になったらヤケドするのかは温度の持続時間に大きく左右されるでしょうが、50℃以上は危険だとおもいます。
-5~-3℃に設定したP-NAIN2での私の腕の内側のテストでは冷やしすぎだということになりましたが、
今度は腕の外側に25ジュールで連続照射してみました。
内側より外側のほうが色黒ですから、-5~-3℃で行ないました。
100発だけ連続照射してみました。
こちらがそのビデオです。
コマ送りすると判るのですが、照射した瞬間に温度はあがり、ハンドピースを皮膚から浮かすともっとあがります。
これは温度センサーがガラス面から離れるためであって実際の皮膚温ではありません。
一コマずつチェックして皮膚からハンドピースが皮膚から離れる直前のコマをさがしました。
連続照射の1発目照射時の皮膚温で、31.3℃です。
これは最後の照射時の皮膚温で、30.5℃です。まったく変動はみられません。
同じことをP-NAIN1で行なってみました。
こちらがそのビデオです。
100発連続照射の1発目照射時の皮膚温で、28.4℃でした。
10発目の皮膚温は 33.7℃でした。
20発目の皮膚温は 30.7℃でした。
30発目の皮膚温は 36.3℃でした。
40発目の皮膚温は 29.0℃でした。
50発目の皮膚温は 37.3℃でした。
60発目の皮膚温は 42.4℃でした。
70発目の皮膚温は 34.9℃でした。
80発目の皮膚温は 33.0℃でした。
90発目の皮膚温は 38.5℃でした。
そして、100発目の皮膚温で、34.4℃でした。
ビデオでは最後に100発目を照射して、25秒ほど休んで1発照射しています。
そのときの皮膚温は28.3℃でした。
おまけ:繰り返し何回も照射したので私の腕はボロボロになってしまいました。(翌日)
P-NAIN1の冷却装置に温度コントロール機能をつけたのがP-NAIN2です。
施術中の皮膚温の変化を最小限に抑えることができるので、テスト照射でヤケドしないのに本番でヤケドするというようなことは、
これでなくなるとおもいます。
2005年10月27日





















