よくある質問 : ピアス
Q1. 最近、鼻や唇にピアスをしている人をみかけますが、身体に悪くないですか?
A1. ファーストピアスの軸径は1.2mm(16ゲージ)が標準的ですが、
最近は1.6mm(14ゲージ)以上の太いピアスをつけっぱなしでいたいという人が増えてきました。
このようなピアスは耳たぶであっても鼻や唇のピアスと同じようにボディピアスと呼ばれています。
ボディピアスは軸が太くて長い、またデザインがシンプルでタオルや衣服に引っ掛からない構造になっています。
このようなピアスを入れっぱなしにするのですからホールを傷つける危険は通常のピアスより少ないと言えます。
欧米では輸血に使うような太い針(ニードル)を使って穴をあけてボディピアスに交換するショップが沢山ありますが
肝炎などでの死亡事故も起きていますし、そもそも日本では違法なのでおすすめできません。
もっと簡単に安全にということで、ピアッシングした後でボール状のキャッチを装着できるバーベルピアッサーを造ってみました。
安全ピンがピアッサーよりも優れていると言う人はいないはずです。同様にバーベルピアッサーはニードル法よりも遥かに安全です。
しかし、ヘソや眉のような平らな部位ではストレートなピアスだと皮膚に負担がかかります。
また皮膚も硬いので貫通しにくいといった問題があります。
そこで、ニードルの良さを取り入れたバナナバーベルもラインナップいたしました。
以下、ピアッシングの手順を説明しましょう。
(1) まずマーキングですが、真中で上側につけるのが一般的です。
入口と出口の距離を8ー10ミリほどとり、その中間に図のAのように線を引きます。
(2) 次に、皮膚を引っ張りあげ、線Aで折り返るように専用ピンセットで挟みます。
そうすると入口と出口が背中合せとなり正確なピアッシングができるのです。
(3) 位置を確認したら、しっかりと最期まで強く握りしめてください。
皮膚が硬い場合には両手で行なってください。
(4) ピアッサーを取り除いて、ニードルが刺さったままでキャッチを左回りに回転させてニードルを外してください。
キャッチは回転させるだけで、けっして引っぱらないでください。
引っぱるとニードルから抜けてしまいます。
ニードルが外れたら付属のボールをピアスの軸に取りつけてください。 (右回り)
アフターケアは基本的には耳と同じですが湯舟に浸かってはいけません。
浸かるとふやけて治りが悪くなります。
トラブルが起きれば早期にシリコンリング治療が必要で、放置していると穴が段々と浅くなってピアスが排出されてしまい
瘢痕だけが残ってしまうこともあります。
鼻の場合は少し事情がちがいます。
貫く組織はそれほど厚くありませんが裏の鼻腔側は非常に不潔で、粘膜とキャッチの間を消毒するのは大変です。
そうした理由からキャッチが無くても抜けにくい先太ピアスが入ったピアッサーが用意されています。
アフターケアは1日1回、次のように行ないます。
- ジェルを綿棒につけてピアスの根元を拭く。
- ピアスが抜けないように頭を指で押さえながらジェルをつけた綿棒で鼻の中に飛び出している軸の周囲を拭く。
その後に新しい綿棒に水をつけて1と2をくり返します。
最初の1週間くらいはホールが大きいので少し引っ張ると抜けてしまいます。
テープなどで頭を固定しておくとよいでしょう。
14ゲージよりも太いピアスをしたいという人は牛の角のようなピアスを差し込んでじっと完成するまで待つしかなかったのですが、
角の部分を取り外せるような拡張ピアス(イヤテーパ)も考案してみました。
ピアス自体を滅菌パックに入れてありますのでとても清潔です。
Q2. 夏のピアスは化膿しやすいのでしょうか?
A2. 厚い耳に短いピアスをすればキャッチと皮膚の間が蒸れて化膿するかもしれません。
ロングピアスをして風通しをよくすれば夏も冬も関係ありません。
夏に化膿しやすいのなら、ハワイの人はピアスができなくなってしまいますよ。
Q3. 眼のツボにあけて失明した。白い紐が見えていたので引っ張ったら眼の神経だった。
という話は本当ですか?
A3. 耳にはたくさんのツボがあると言われています。 ピアスがたまたま眼のツボにあたることもあるかもしれません。 しかしそれで失明するというのはおかしいですね。 ツボを刺激すると、働きが良くなるはずなのです。
左の図で耳の穴の反対側に餓点というツボがありますが、これを刺激して肥満を解消する耳針の話は聞いたことがあるでしょう。
同じように眼のツボにあたるということはそれを刺激することですから、かえって視力が良くなるはずです。
実際、昔の船乗りがピアスをしていたのは、遠くをよく見る必要があったからとも言われています。
最近の人が好むピアスホールの位置は、眼ではなく鼻の位置が多いようです。
ピアスをして鼻が高くなったなんてことになったら、いいですね。
さて紐の話ですが、耳たぶには名前がつくような大きな神経や血管はありません。
最初この話を聞いたときは一笑にふしたのですが、
そのうちに白い紐のようなものが飛び出している患者さんが何人も来院するようになりました。
でもそれは神経ではありませんでした。
何だったと思いますか。
最初のころはホールの中の皮膚は非常に薄く、ちょっとした力ですぐ傷ついてしまいます。
調子の悪いホールに入れているピアスを乱暴に引き抜いて、
丁度靴下をひっくり返したように皮膚のトンネルが裏返しに飛び出して、
紐のように見えたのです。
またホールが完成してからしばらくピアスを使わないで放っておくと、ホールの中に垢がたまることがあります。
久しぶりにピアスを入れると、この垢が煙突掃除のように押し出され、白い紐状に見えることもあります。
このような白い紐は調子の悪いホー ルにピアスを刺したときに見られるわけで、
無理にピアスを押し込んだ痛みで貧血を起こし、頭がボーとなり目の前が真っ白になったという体験談を聞いたことがあります。
こういう話にオヒレがついて、噂が広まっていったのではないでしょうか。
Q4. ピアスをすると運命が変わるって良く聞く話ですが本当ですか?
A4. 先程の眼のツボの話もそうですが、ピアスにまつわる噂を心配している若い女性がたくさんいるようです。
アメリカの女性にたずねても、そのような話は聞いたことがないそうです。
殆どの女性がピアスをしている国では間違った噂が広まる余地がないのでしょう。
ただピアスをしたことによって大きく人生が変わったという人も現実にはいるようです。
歌手の早見優さんは
14才になって、お母さんからピアスの許可がおりたそうです。
意気込んで当時住んでいたハワイのショッピングセンターのアクセサリー店でピアッシング、
その帰り道にスカウトされたそうです。
やっと念願のピアスがかなって、はち切れんばかりのうれしさでいつもより数倍輝いていたのでしょう。
またタレントの蓮舫さんは、
奇数個あけたら開運するとお母さんにアドバイスされて3個目をあけ、クラリオンガールに合格したとおっしゃっています。
日本は高校卒業と同時にピアスをする人がたくさんいます。
もともと人生の節目のときにピアスをするのですから、以後の人生が今までと変わっていくのは当然でしょう。
ピアスをするという行為は受け身のお洒落ではなく、自意識に目覚めた前向きな意気込みが感じられます。 ピアスをしたために積極的な人間になるのではなく、積極的な性格の人がピアスをするのです。 いつも前向きの気持ちで積極的に暮らすようになれば、それまでの人生とはおのずと変わっていくはずです。
Q5. 最近はピアスをした男性を見かけますが、いつ頃からこのような習慣ができたのですか?
A5. お洒落に加えて他人との相違を強調し自己を主張するためにピアスをする男性が増えています。
昔はファッションのためばかりではなく、願い事が叶うようにとか、あるいは宗教上のしきたりなどの理由から
男女の区別なくピアスをしていたと言われています。
たとえば長く遠くに旅行に出るときには、今と違って再び戻ってこられるかどうかたいへん心配だったようです。
恋人同士や仲の良い夫婦は、耳たぶに片方ずつ 同じピアスをしていれば必ず生きて再会できると信じられていたそうです。
ピアスは2個1組ですから、お互いを呼びあうと言うのです。
男女が仲良く歩くとき、男性の左腕と女性の右腕を組みます。
男性は利き腕の右手を自由にしておかなければ、いざというとき女性を守れないからです。
つまり、男性の左耳につけたピアスと女性の右耳につけたピアスは、
いつも離ればなれにならないようお互いを見つめ合っているわけです。
男性の左耳のピアスは、女性を守る優しく逞しい男の象徴なのです。
Q6. 耳飾をした観音様の写真を見たことがあるのですが、あれはピアスですか?
A6. 耳たぶにつけた金の耳飾りは知恵や幸運を呼ぶと言われて、インドでは昔から男女の区別なくピアスをする習慣がありました。
お釈迦様も例外ではなく、お釈迦様の若い頃がモデルとなっている観音様がピアスをしていても不思議ではありません。

仏教用語でピアスのことを耳(じとう)、ピアスホールの事を耳朶環(じだかん)と言いますが、
お釈迦様は悟りをひらいてからはピアスを外している方が多かったようです。
お釈迦様の姿に似せてつくられた鎌倉の大仏様の耳たぶには、向こう側が見えるほど大きなピアスホールがあいています。
これぐらい大きなホールだとトラブルを起こすことはまずありません。
賢いお釈迦様は意識的にピアスホールを大きくしていたのかもしれません。
なおピアスをすると賢くなるという言い伝えは世界各国にあって、シェークスピアも左耳にピアスをしていたそうですよ。






















