よくある質問 : ピアス(トラブルについて)
Q1. ピアスをあけたんですが、位置が気にいらないのですが?
A1. あけたすぐであれば、あとにはなりませんから抜いてください。
出血するようなら5分くらいテッシュペッパーでおさえていればとまります。
落ち着いたらあけ直すことができますが、一度使ったピアスは不潔ですから感染の原因になります。
新しいものを使用してください。
Q2. 数ヶ月前にあけたのですが位置が気に入りません。はずしていると、あなはどうなりますか?
A2. 完全かどうかは別にして、あなの中は皮膚で覆われているはずです。 新しくできた皮膚があるかぎり、あなはなくなりません。
Q3. 今ピアスを開けたんですけど、スタッドが動かず、ピアスが前に出てるのですが、どうしたら
いいでしょうか?
A3. 片手で耳たぶをもって、もう片方の手で押し込んでください。
Q4. とりはずしたピアスを、もう一度入れられません。耳たぶを引っ張っても、思うようにいかない
ので何かコツがあったら教えてください。
A4. 慣れるしかないですね。 スムーズにはいるようにピアスの先端にジェルをつけて、まっすぐかどうかを横で誰かに見てもらいながら練習してください。
Q5. ピアッサーについているファーストピアスをつけたままにしていて痛くなってきた友人が
います。早めにはずしたほうがよいでしょうか?
A5. 順調であればまったく痛みはありません。 痛いのはなにかトラブルが起きているからでしょう。 完成する前に他のピアスに交換するとトラブルがおきる確率が高くなるのでおすすめできません。
Q6. 3/3 に近くの病院でピアスを開けました。 ジェルの消毒で順調だったのですが丁度4週間
たった、3/31にカユミが出て来て土日のうちに腫れて耳たぶの先がかたくなってきて、周りが
皮膚炎になってしまいました。
病院で出たクラビットとリザベン100という薬を飲んでもひどくなるばかりだったので、金属
アレルギーということでピアスをはずして、かわりにチューブを入れました。
本当は穴は塞いだほうがいいと言われました。
ピアスはチタンのはずだったのに、本当にこのままでいいでしょうか?
ちなみに黄色いじゅくじゅくした耳かすのようなものがたくさん出て来ていました。
A6. (1) あなたも疑問に感じられているようですが、チタンのピアスしかしていないのでしたら、
現在の症状は金属アレルギーによるものではないとおもいます。
少なくとも金属アレルギーと診断するにはパッチテストをすることが必須です。
ピアッシングしたばかりのホールはキズですから化膿したとしても何の不思議もありません。
(爪楊枝を耳たぶに刺して化膿した場合に、金属アレルギーが原因だとはおもわないでしょう)
(2) 金属アレルギーでないとしたら、リザベンの内服は無意味です。
大切なのは化膿している耳たぶをどのように処置するかです。
(シリコン?)チューブをいれておいたら治るというものではありません、いれたうえで、どのような軟膏をどのような方法で何回くらい塗るかなのです。
(3) 塞いだほうがよいという話も書かれてありますが、膿を耳の中に残してチューブを抜いても、 いつまでもジクジクしていて逆に治りがわるくなり、またシコリとして残ります。 担当の先生とよく相談して、あきらめずに治療を続けてください。
Q7. あけてから丁度1ヶ月ですが、最近シコリが気になります。 穴は勿論、耳の付け根にも直径5ミリ
以上のシコリが。どうしたら良いでしょうか。
A7. あけてまだ日が浅いですね。 そのような時期のシコリは、炎症をおこし周辺の組織が腫れているためでしょう。 炎症をおこしたニキビがシコリとして触れるのと同じです。 シリコンリングによる治療をはじめたほうがよいでしょう。
Q8. ピアスの穴をふさぐとき、しこりができないようにする方法はないですか? それから、できて
しまったしこりは消せないんですか?
A8. 組織学的に腫瘍性の変化をきたしている場合と、炎症のための「腫れ」を「しこり」に感じる場合とがあります。 前者は摘出手術が必要です。 実際には後者の方が多いのですが、その場合にはシリコンリングを用いた治療で治ります。
Q9. ふさがってシコリになっているところに、もう一度ピアッシングするのはよくないのですか?
A9. ふさがってしまったとおもっても、じつは表面だけのことで中は空洞になっていることがよくあります。 そのような場合は、シリコンリングによる治療をおすすめしますが、できない場合には、その空洞の中にピアスを通したほうがうまくいきます。 本当にふさがっているのであれば、どこにピアッシングしてもかまいません。
Q10. 以前ピアスをしていたのですが、長期間ピアスをしていた為中途半端にふさがってしまい
ました。 先端が入るけれど貫通しないという状態です。 もういちど同じ位置に開ける事は
可能でしょうか?
A10. 全く同じ場所にピアッシングしてください。 いきなりガッチャンではなく、ファーストピアスがピアッサーについている状態で、 あいている行き止まりまでピアスをねじ込んで、それからガッチャンです。 以前塞がった理由がアレルギーの可能性もあります。 新品でチタンロングタイプと表示されたピアッサーを使用して下さい。
Q11. 耳たぶに直径2ミリほどのコリコリしたしこりがあり、以前に腫れたこともあります。
ピアッシングしても大丈夫なものでしょうか。
A11. おそらく、粉瘤というニキビの芯にアカがつまったような良性のデキモノです。 ときどきバイキンがはいって脹れるのです。 あまり頻回に脹れるようだと摘出してからピアスをあけたほうが安全なこともあります。 離れた場所なら気にせずにあけてもいいでしょう。
Q12. 私には左耳にジロウコウがあるんですがピアッシングに影響しますか??
ジロウコウがあってもピアッシングはできますか
A12. 耳瘻孔のある場所は耳たぶではないはずです。 前の方か上の方の軟骨に近いところですよね。 耳たぶに異常がないかぎり、ピアッシングには問題ありません。
Q13. ピアスを開けることを親に知られたくないので、親の前では、はずすというのは衛生的に
よくないのですか?
A13. あなが安定していないうちに出し入れをはじめると出血して化膿しやすくなります。 いつかはわかることですから御両親とよく相談してからあけてください。
Q14. ある形成外科で相談したところ、純チタンやセラミックのファーストピアス (軸径0.85mm
・長さ12mm・丸い先端) を使うそうです。
麻酔を使用しますが当日入浴・洗髪は可能とのことでした。そこで質問ですが、
(1) 本当に消毒は不要ですか?その点が心配です。本当はしたほうがいいですか?
(2) 今時のピアスは麻酔しないと思っていましたが、麻酔の是非を教えてください。
(3) 産後6ヶ月で授乳中ですが特にピアスをすることに問題はないでしょうか?
A14. (1) どのような消毒方法かによりますね。マキロンやアルコールをふりかけるのなら、しないほうがましですね。
当院では入浴前にジェルをつかってください、と説明しています。
(2) 麻酔が必要か否かは、どのような方法でピアスを耳に装着するかによります。
ピアッサーで一瞬のうちに装着できるのなら麻酔は必要ないです(むしろ麻酔の針刺しのほうが痛いです)。
お尋ねのピアスは先端が丸いとありますから、麻酔をして別の太い針であなをあけて、そのピアスに入れかえるのだとおもいます。
そのような複雑な操作をするのであれば麻酔は必要だとおもいます。
(3) ピアッシング自体は問題ありません。
麻酔をしたとしても、量的にはわずかでしょうから母乳を介してお子さんに移行することは無視できるとおもいます。
問題は、抗生物質や抗炎症剤を服用する必要が生じるほど化膿した場合には授乳を中止せざるをえないこともあるということです。
化膿の大きな原因にピアッシングの際の内出血があります。
肩の筋肉に何か予防注射をするときのことを思い浮かべてみてください。
針が刺さっているときは出血しませんよね。
出血は針を抜いてからおきるのです。
ピアッサーで装着したピアスは肩に針が刺さったままのようなものですから出血することはありませんが、
耳たぶに刺した太い注射針を抜いて、お尋ねの細いピアスに入れかえると出血して隙間に血液が溜まり、
溜まった血液は細菌が感染・繁殖する絶好の母地となります。
ピアッサーだと化膿しないとは申しあげられませんが、少なくとも内出血から生じるトラブルはありません。 (ピアスの長さが12mmとありますが、そのうちキャッチが何mm占拠するかで適否がかわってきます。 ピアスの全長を表示するのではなく、実際に耳がはいる部分の長さ‐有効軸長‐が大切なのです)
Q15. ピアッシングしたのですが斜めになってしまいました・・・
A15. はずしてティッシュペーパーでしばらく強く押さえて下さい。
出血はそれで止まります。キズは数日すればおさまりますから、その時再度ピアッシングして下さい。
今度は誰かに横から見てもらって斜めにならないように注意してください。
一度使ったピアッサーは不潔です。
再使用は感染化膿の原因となりますから新しいもので行って下さい。
Q16. ある病院でピアスを開けたんですが、印をつけたのに、開けたあとに見ると場所が違っていた
うえに、斜めに開いていました。
一ヶ月くらいはシリコンを入れたまま過ごしました。 いざ他のピアスを着けようとしたら、
片方の耳はすんなりと入るのに、もう片方は真中までさしたら止まってしまい、穴を探り
ながら入れなければ入りません。 そのうち慣れると思っていたのですが、初めから入れる
ときと、抜く時に痛みがあり、後に炎症としこりができてしまいました。
開けた病院に行き話すと、ピアスを開けた医者は居ず、看護婦から「針は真直ぐのものを使って
いるだから穴も真直ぐ開いてるの、文句があるならまた来て下さい」と言われました。
穴は針で、70前後のおじいさんが手間取りながら開けました。
メールアドレスが携帯のしかないのですが、よくある質問に返事して下さい。お願いします。
A16. 病院であけたとしても、針を使うのは、自分で安全ピンであけるのと何ら変わりません。
病院であけるにしても自分であけるにしても、
ロングタイプと標示されたファーストピアスがはいったピアッサーを使ってピアッシングして、
ジェルでケアをすることが大切です。
一ヶ月間いれていたシリコンというのはクリアワークスのことでしょうか?
シリコンリングによる治療に用いるシリコンというのは輪ゴムのような軟らかさです。
これをホールに通して適切な薬をつけているとピアスができる状態に治すことができるのです。
シリコンリングをいれておけば治るというのではありません。
シリコンリングは傷口のあるホールから膿や分泌物が排出されやすくするための、また、ホールの中の傷口に薬を送り込む道具なのです。
クリアワークスはシリコンほど軟らかくありませんから治療に使用するには不向きです。
Q17. 私は今、ピアスの穴を開けようか迷っているのですが、今の時期は梅雨なので、穴を開けると
膿むのではないかと心配です。 ピアスの穴を開ける時期としていい時期はあるのでしょうか?
A17. 短いファーストピアスでは頭やキャッチが皮膚に密着するので不潔になりやすく、汗で蒸れて化膿してしまいます。 ロングタイプのファーストピアスだと十分な隙間ができるのでそのようなことが起きません。 ロングタイプと標示されたピアッサーを使って、はずさずに4~6週間ジェルでケアをするのであれば季節は問いません。
Q18. ファーストピアスは、夏に開けないほうがいいのでしょうか? よく、夏にあけると汗で化膿する
と聞くのですが・・・
A18. ロングタイプのファーストピアスをお選びください。 ピアスと耳の間に隙間があるので汗でむれませんから夏でも平気です。
Q19. お母さんにピアスを開けると髄膜炎になるから止めなさいと言われてしまって・・・。
本当に髄膜炎になるのですか?
A19. ロングタイプのファーストピアスを使えば髄膜炎のような重症の感染症はありえません。 ケアが悪くて化膿することはあります。 (その際には適切な治療をすれば孔をふさがずに治すことはできます)
Q20. 「ピアスで2人に1人が治療が必要な感染症 EU調査」というニュースを見ました。
そんなに危険なのでしょうか?
A20. 昨日の毎日新聞記事には
「ピアスをした2人に1人が、治療が必要な感染症を起こしている」と、EUの執行機関である欧州委員会は17日、
若者の間で流行しているボディーピアスや入れ墨の危険性についての調査結果を発表した。
同調査結果によると、02年末以降、EU諸国でピアスが原因で2人が死亡。今後、EUは新たな安全基準を作る予定
とありました。
欧米でボディピアスは耳タブへのピアッシングと同様に医療機関では行なわれていません。
耳の場合には我国と同様に滅菌された使い捨てピアッサーが普及していますが、
ボディピアスの場合は専門店でニードルを用いて行なわれているのが現状です。
ピアッサーを使用する限りピアスホールがどんなに化膿しても
金属アレルギーになったり肉芽腫ができることはあっても死亡することはありません。
2名も死亡したという原因は器具の使いまわし、あるいは滅菌不良による肝炎やエイズなどの血液感染症によるものでしょう。
専門家と称する店舗でも医療機関ではありませんからそのような事態もあるかもしれません。
我国では店舗でのピアッシングは違法とされていますがボディピアスの場合はアンダーグラウンド的に行なわれているのが実情です。
そういう状況下では我国でも死亡事故がいつ起きても不思議ではありません。
ボディピアスも耳と同様に使い捨てピアッサーを使用すべきだというのが私の見解です。
現在のところはピアッサーでボディピアス対応は世界中でJPSの製品だけですので、ヨーロッパからも引き合いがあるそうです。
普及を願ってやみません。

ヨーロッパ向けの「鼻ピアッサー」
2003年7月16日
渋谷高橋医院 院長 高橋知之






















